
牛乳の代わりに使える「代替ミルク」といえば豆乳がメジャーですが、最近はアーモンドミルク、ライスミルク、オーツミルクなどさまざまな種類が増えています。
今回は中でもオーツミルクについて見ていきます。
オーツミルクは一体どんな味なのでしょうか?自宅でも作ることが出来るので、レシピもご紹介しますね!
オーツミルクとは?
オーツミルクとは、オーツ麦から作った代替ミルクです。日本ではまだほとんど見かけることがないですが、海外では親しまれている商品です。
普通のスーパーではあまり見かけないと思いますが、輸入品を扱うスーパーやインターネットで購入することが出来ます。業務スーパーにもイタリア産のものが販売されているというブログを見たのですが、残念ながら私が行った店舗では販売していませんでした。
インターネットではこちらで購入できますよ!
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自宅で作るオーツミルクはどんな味?

現在日本ではオーツミルクを販売しているところは少ないですが、自宅でも作ることが出来ます。オート麦さえあれば作ることが出来ますし、自分で作れば新鮮です。市販のものにはオーツ麦以外のものが含まれていることもありますが手作りなら余計なものは入らないのがいいですね。
オーツミルクの作り方について色々調べてみると作り方は大きく分けて3つありました。
- オーツ麦を熱湯に浸してから漉す
- オーツ麦を水に浸してミキサーにかけてから漉す
- オーツ麦を煮込んでからミキサーにかける
すべてのレシピを試した結果と、作りやすい分量をご紹介しますね。
オーツ麦を水に浸してミキサーにかけるレシピ
こちらのレシピを参考に作ってみました。

ますはオーツ麦を水に浸して一晩おいておきます。
一晩経つとこんな感じ。

水を吸っていますね。これをミキサーなどにかけます。私はハンディブレンダーにかけました。

これを漉します。

ミキサーにかけても結構残るんですね。残ったオーツ麦はパックにしたり、パンを作るときに混ぜるという使い方もあるそうです。

そしてこちらが出来上がりです。
初めはレシピ通りに作ったのですが、かなりしょっぱかったです。
2回目は塩を入れずに作ってみました。しょっぱすぎたというのもありますが、塩を入れているとコーヒーなどと合わないからです。私が調べたオーツミルクのレシピには塩もしくは味噌が入っていましたが、調味料は入れないほうが使い勝手がいいと思います。そのまま飲む場合は甘味料を足したり、料理に使う場合は塩を足したり、使う時に入れればいいと思います。
実は、私はオートミールもあまり食べたことがなく、まずいというイメージがあったのでまずいんだろうなと恐る恐る(笑)飲んでみました。ですが、思っていたよりおいしい!無調整豆乳と似たような味でした。もちろん、豆ではなく麦なので麦の香ばしい味もして結構好きでした。
私は毎日豆乳でホットカフェオレを飲んでいます。豆乳をオーツミルクに替えたらどうなるか、試してみました。いつもコーヒーと、温めた豆乳を1:1で割っています。
そこでオーツミルクをレンジにかけると、

なんだかどろっとしてしまいました。かき混ぜると底の方が固まっています。温まるところだけ固まってしまうそうです。がっかり。これは使えません。
と思いつつ、一応コーヒーに入れてみました。

こんなふうになっちゃいました。全く混ざりません。ですがコーヒーの味は少しまろやかになっていました。
電子レンジがよくないのかと思い、鍋でも温めてみましたが鍋でも変に固まってしまうので、よーくかき混ぜながらでないと使えません。よって、料理にも使えないと思いました。
さらに、時間が経つとこんな風に分離していました。

最初おいしいと思っただけに残念です。
冷たいミルクはほとんど飲まないのですが、バナナを入れてバナナジュースにしてみました。香ばしい麦とバナナの相性が良く、バナナ甘みもつくのでおいしく飲めました(甘味は入れていません)。そしてこれがすごく腹持ちします。朝飲んだら昼になってもお腹が空かなかったほどでした。ダイエットしている人の朝食などにおすすめです。
元のレシピですと量が多かったので、最終的に下記の分量で作りました。
- オーツ麦:1/3カップ
- 水:200ml
- 調味料:なし
これでだいたいカップ1杯になります。
このレシピは
- 無調整豆乳のような味
- 温めるとだまになってかたまる
- すぐに飲まないと分離する
- 腹持ちする
- オーツ麦が意外と残る
という結果でした。
オーツ麦は生で食べていいの?
オートミールは普通煮込んでから食べるものです。こちらのレシピではオーツ麦を火にかけずに作るので大丈夫なの?と心配されるかもしれません。
オーツ麦をそのまま食べないのは、堅くて食べにくいからです。このレシピの場合はミキサーにかけているので固いということはないですよね。また、オーツ麦は元々蒸してあるので生ではないんですよ。
熱湯に浸して漉すレシピ
続いて、ミキサーにかけないレシピで作ってみました。こちらのサイトのレシピを参考にしています。
水を沸騰させて火を止めたところにオーツ麦を入れ、30分以上浸します。その後麦みそを入れて混ぜ、漉して飲みます。
こちらもはじめはレシピ通りみそを入れて(といっても麦みそがなく、米麹みそですが)作ったのですが、やはりコーヒーなどに合わないため、調味料は後から入れたほうがいいと思います。
漉してつくったオーツミルクはこんな感じです。

思ったよりもオーツ麦が水を吸っていて量が少なくなってしまいました。ミキサーにかけたものに比べて色が薄いですね。味も薄く、クリーミーさはありません。
こちらもコーヒーに入れてみました。

こちらも温めると少し固まり、すぐには溶けませんでした。(スプーンで混ぜれば混ざります)色が薄いのでほとんどコーヒーの色が変わりません。味は少しまろやかになっていましたがカフェオレではない、という感じですね。
こちらのレシピではオーツ麦そのものは一切入っていないので他のレシピに比べて栄養価が下がります。それでいて他のものよりもおいしい、という訳ではない(私は他の2つのレシピの方がおいしいと思いました)ので他のレシピで作ったほうがいいと思います。
こちらのレシピをまとめると
- 味が薄い
- ミルク感がない
- オーツ麦が水を吸うので分量が読めない
- オーツ麦が残ってしまう
- すぐに作れて便利
という感じでした。
煮込んでからミキサーにかけるレシピ
最後に、オーツ麦を煮込んで作るレシピで作りました。こちらのサイトのレシピで作っています。
まず、鍋にオーツ麦と5倍の水を加えて煮込みます。途中でかき混ぜながら弱火で10分ほど煮込むと、とろみ具合がちょうどよかったです。

煮詰めた後は常温まで冷やし、ボールなどに移して一晩冷蔵庫で寝かせます。元のレシピではここで麦みそを加えます。こちらもはじめはみそを入れてみましたが、ない方が使いやすかったです。
これをミキサーにかけます。オーツ麦は煮込んであるのでミキサーで細かくなるので漉す必要はありません。

このような感じになります。オーツ麦を鍋で煮込んでいる時点でただのオートミールですよね。これはもはやミルクではないんじゃ・・・と思って飲んでみました。牛乳や豆乳よりもドロッとしていますが、思ったよりも飲みやすいです。味は最初のレシピと似ていて、麦の無調整豆乳といった味です。甘味を加えればこのままでもおいしく飲めます。バナナジュースもおいしかったです。もちろん、腹持ちもいいです。
ただ、冷蔵庫に入れて1日たつととろみがさらに強くなっていました。ムースのようになっていたのでそのまま飲むのは難しいと思います。
こちらの作り方ですと温めても変な固まり方をしないので、ホットカフェオレにも料理にも使えました!(ただ、コーヒーの味は普通のカフェオレとはちょっと異なります)最初は一番ないな、と思っていたレシピでしたが作ってみたらこちらのレシピが一番気に入りました。オーツ麦をすべてミキサーにかけているのでオーツ麦の栄養をそのまま飲めるというのも嬉しいです。
元のレシピだと量が多すぎるのと、調味料はない方が使い勝手がよかったので私は以下の分量で作っています。
- オーツ麦:カップ半分
- 水:500cc
- 調味料:なし
このレシピでも500cc出来てしまうので多いですが、あまり少なすぎると煮込むのが大変なのでこの分量がベストではないかと思います。
煮込んで作るオーツミルクをまとめますと
- 無調整豆乳のような味でとろみが強い
- 加熱OKで料理との相性がいい
- 時間が経つととろみが強くなる
- 煮込む分手間がかかる
- オーツ麦をそのまま摂取できる
となりました。
私はこのレシピが一番好きでしたが、用途や好みによっても変わってくると思いますのでこちらの意見を参考に、好きなものを試してみてください。
まとめ
オーツ麦は麦の風味のする調整豆乳のような味です。
自宅での作り方は
- 熱湯に浸して漉す
- 水に浸けてミキサーにかけてから漉す
- 煮込んでミキサーにかける
という3つの方法があります。それぞれメリット、デメリットがありますので自分に合った作り方で作ってみてください。他のレシピではオートミールと水の他に、塩や麦みそを入れていましたが、私は何も入れず飲むときに調整したほうが使い勝手がいいと思いました。
コーヒーに入れる豆乳の代わりになればと思ったのですが、残念ながらどの作り方でもコーヒーには合いませんでした(まろやかにはなりますが、カフェオレではない)。ですが、料理やバナナミルクにならこれからも活用したいと思いました。腹持ちがいいのでダイエットしている人に特におすすめです。
また、私はオーツ麦を業務スーパーで500g100円で購入しました。これで10回以上はオーツミルクを作ることが出来ます。とってもコスパがいいので続けやすいというのもポイントになるのではないでしょうか。